MARIMBA
木製の音板がピアノの鍵盤と同じ順序で並んでおり、
その音板1つ1つに対して金属のパイプが付いているためとても響きが豊かな楽器です。
またマリンバには様々なサイズ(音域)の楽器がありますが、
現在コンサートで使われるマリンバは5オクターブ(ドレミファソラシド×5)の音域を持つものが主流で、他には、
5オクターブ半(高音域に更に音域が広い)や、バス・マリンバ(低音域専用)などがあります。
音板(ピアノでいう鍵盤)の総数は61、多いもので66枚。
というわけで、ピアノと同じ、まではいかないものの、かなり広い音域をカバーしています。
そして音板は、
低音にいくほど、薄く・広く・長く。
高音にいくほど、厚く・狭く・短く。
グランドピアノの蓋を上げて中をのぞいたことのある方は、張ってある弦が、
低音の方が太く長い・高音の方が細く短いということと、イメージを重ねて頂ければと思います。
初めから広い音域の楽器があったわけではなく、
マリンバをソロ楽器として確立するために御尽力なさった演奏家や作曲家の方々、
楽器メーカーさんの大変な努力・研究・改良があって、現在の形となり、
私たちも色々な曲をマリンバで弾くことが出来るのです。
もし、とってもとっても昔に、今の様なマリンバがあったら、、、
現在、音楽室で肖像画となっておられる大作曲家の方々は、
マリンバの音色をどう感じただろう?
どんなマリンバ音楽を作曲しただろう?
と、時々想像しています。
マリンバを演奏する際に必要な撥(バチ)を「マレット」といいます。
大抵、中にゴムの芯がありそれに毛糸や綿糸が巻いてあるのですが、
芯の素材・硬さ、毛糸の太さ・巻いてある回数などにより出る音が変わります。
他にも毛糸が巻かれていないゴムのマレットや、フェルト生地のもの、
特殊なものではスーパーボール(本当にあの弾むスーパーボールです)、皮、
ツートーン(優しく弾けば柔らかく、強く弾けば硬い音)など。
その他マリンバには殆ど使いませんがプラスチック、木、真鍮などその素材は様々です。
特に決まりがあるわけでなく、
弾く曲や音のイメージ、会場の大きさ、奏者の好みなどによって、
マレットを選んで使用します。